伊平次とわらわ　２　文庫版　　

潮出版（1996年）発行同名コミックスの文庫版

 
*再録＊
「第九話　あだし野一」   　コミックトム　1994年12月号

伊平次のもとに化け物がお願いにやってきた。芒の原に死人の骨が集まって大きな骸骨の化け物となり、自分たちの住処を奪ってるからなんとかしてくれという！？  　

 
*再録＊
「第十話　あだし野二」　　　コミックトム　1995年2月号

あまりの数のしゃれこうべにとても手に負えないとお寺に相談に行ったのだが、逆に「全部埋めてくれ」と頼まれた。そんな寺の下には金の亡者が金子を数えていたのだが、その金子をとりあえず持ち出してみると亡者が追いかけてきて・・。

 
*再録＊
「第十一話　桜」　　　　コミックトム　1995年4月号

桜の木の根元には死体が埋まっているというが・・曲がり辻のお屋敷の主人が桜と骨を肴に酒を飲むという？しゃれこうべを掘り返されて怒った伊平次は直談判に行くのだが。

 
*再録＊
「第十二話　井戸」　 　コミックトム　1995年6月号

梅雨時はなにもかもにカビが生えて困る。味噌にも米にも鍋にまでカビ！おなかのすいたわらわが曲がり辻の屋敷に行こう、と言い出して行ったはいいが、井戸に何かいるからなんとかしてくれということに・・。

 
*再録＊
「第十三話　はずれ松」　 　コミックトム　1995年8月号

ある夏の日、はずれ松のところまで行ったというわらわが帰って来たのだがどうも様子がおかしい。いつになく上品で別人（？）のよう。はずれ松に何かいるな、と出かけたのだが・・。

 
*再録＊
「第十四話　蕪（かぶら）」　　コミックトム　1995年10月号

コミックトム10月号 曲がり辻の御仁が退屈しのぎに遊びにやってきた。唐菓子につられてわらわはいっしょに行ったが、残った伊平次は盗賊の手下にいきなり殴られて連れて来られた先には死体の山。頭領はそいつらと話をしてくれというのだが。

 
*再録＊
「第十五話　わらじ」　　　コミックトム　1995年12月号

曲がり辻のお屋敷に呼ばれて行く途中、死人の霊に取り憑かれたがとりあえずそのまま向かった。行った先ではわらじの化け物が天井からぶらさがってる。憑いてきた霊と化け物が並んでぶら下がって事態はますます妙なことに・・。

 
*再録＊
「第十六話　長者の娘一」　　コミックトム　1996年2月号

娘の骨を探して供養してくれと頼まれて仕事してる伊平次。道を尋ねてきた女に請われて花里まで案内をしたのはいいが、村の様子がおかしい。周りが全部化け物になった後もたった一人そこで暮らしていた娘・かのとを化け物にしようと狙うものがいる。どんな貧しい暮らしでも人間は人間のままでいた方がいいのだ、と伊平次はかのとを取り戻そうとする。

 
*再録＊
「第十六話　長者の娘二」　　コミックトム　1996年4月号

村の人はみな貧乏に耐えかねて化け物になるか逃げ出すかした。自分ももういいのだ、というかのとを人間に戻した伊平次。彼を訪ねてやってくる変わり種がまた増えた。

 
あとがき　「坂田靖子のマンガができるまで」
書下ろし


潮出版