珍見異聞　２　磯の貝に聴いた咄　文庫版　　

潮出版（1993年）発行同名コミックスの文庫版

 
*再録＊
「第７話　春の磯」   コミックトム　

貧しい漁師の娘があるとき、礒のハマグリの見る美しい夢の中へ・・。娘の淡々とした性格がとってもいいんです。  

 
*再録＊
「第８話　蕗の下」　コミックトム　　

裏の蕗の下には何かがいる。何かがいるのは確かだけど正体は分からない。  

 
*再録＊
「第９話　夜　来」　　コミックトム　

のんきなだんなさまと小者と猫が雨の日にふしぎな空間に入り込んだ。そこは化け物が出るという３軒隣の家らしい？？それでは自分たちが魔物になったのか・・。

 
*再録＊
「第１０話　桶」　 コミックトム　

二人の旅人が鬼に釣り出されてこのまま喰われるのかと脅えていると鬼の子どもに助けられ元の世界に戻る。人間の世界がみたいと連れてきてくれた子どもだったが、子どもでも鬼は鬼。周囲の目が気になって・・。新品の桶で入るお風呂が気に入る鬼の子どもがとっても可愛いのです。

 
*再録＊
「第１１話　壁の女」　 コミックトム　

貧しい暮らしの中でも精一杯働き、ささやかな楽しみを見いだす男のお話。雨の日に浮き上がるしみが女の人のようだ、と大事にしていたら・・。

 
*再録＊
「第１２話　化け物寺」　コミックトム　

夜道で人をおどかしてはいたずらする狸が転んで怪我をした。しょうがなしに面倒をみた寺に狸は居着いてしまい、いつしかそこは化け物寺と呼ばれるようになったのだが・・。

 
解説「上質な『不思議』」
書下ろし（泉麻人）


潮出版