カヤンとクシ　　

 
「カヤンとクシ」   コミックトム　

カヤンとクシは王様の７９人目のお妃が生んだ双子の王子。ある日王様の夢にお告げがあって「クシ王子に位をゆずりなさい、いいことがあります」というので迎えが来たのだが、母であるお妃が利発なカヤンの方をクシだと偽って王宮に連れて行った。魔女と、たくさんのお妃たち、臣下の思惑が乱れる中でカヤンとクシは・・。

 
「天空の眼」　コミックトム　　

生まれたばかりの弟の幼い命が消えかかってる、風の強い夜。天空から誰かに見られてる気がする兄である少年は、おばあを訪ねてそのことを告げる。「昔の人はにらみ返したって話だよ」と言われて、少年は必死の思いを込めて弟を守ろうと天空の眼をにらみ返すのだった。

 
「劉さんのお供」　　コミックトム　

気はいいけどパッパラパーの劉さんのところにふしぎな女の子がやってきた。女の子は劉さんにお父さんの恩返しがしたいというのだが・・。(劉さんの借金が返せる日は来るのかがちょっと気になる。)

 
「風吹き」　 コミックトム　

カボチャを転がすときに風がうずまくのが見えるような気がしてしょっちゅう転がしてみるツンは、怒った母に追い出されて野原で一人の老人に出会う。ふしぎなものがたくさんある老人の家。実はおじいさんは”風吹きの老人”で天を守っているのだった。見込みがあるからここにいるか、と言われたツンだったが・・

 
「夜の魔女」　 コミックトム　

ある村にやってきたみなしごの少年が一晩あかすと、まだ何もしてないのに村人につかまって閉じこめられる。寝た場所が魔女が出るという神殿で、村人は少年が魔女にとりつかれたかもしれない、と恐れたのだったが、少年は実際に魔女が出ても怖いとも思わない。そこで魔女退治を頼まれて・・？

 
「戻ってきた男」　コミックトム　

大きなお屋敷の次男に生まれた男は頭も良かったが出世に興味ももたず遊んでばかりいたので家も追い出されてしまっていた。父の今際の際に、「虹にかざして水を注ぐと煙をあげる（ただそれだけの）水煙の玉」を遺産として貰ったのだが、市場でカリョウビンガを助けてやったが為にその玉まで取られて一文無し。そこへ恩返しにやってきたカリョウビンガに連れられて気の進まない人外の世界への旅に出たのだが・・。恩返しといってもはた迷惑なカリョウビンガがとっても面白くも愛らしいです。


潮出版