天花粉　　

 
「天花粉」   コミックトム　1985年11月号

雨の日は書物を読み、晴れた日は釣りにいく、という晴耕雨読な生活そのままの男がある日釣り上げたモノは得体のしれないしゃべるナマズ（？）だった。ソレが言うには、なんでも欲しいモノをあげるから自分をいっちゃん高い山に連れて行け、とのこと。男が約束を果たしたのだが・・。

 
「定刻ホテルの怪」　コミックトム　1986年5月号　

海岸沿いのホテルに友人と泊まりに行ったのだが、なんだか様子がおかしい。チェックインからレストラン、エレベーター、シャワーにまでなんでも使用時間が決まっているのである。ちなみにタイトルは帝國ホテル、のしゃれですよね。

 
「光る魚」　　コミックトム　1985年2月号

マイクが夜中に目が覚めると部屋中が月の光でいっぱいだった。ふと気がつくときらきらした光がはねまわって飼っている金魚にはりついた！？お父さんにそう言ったのにちっとも信じてくれないんだけど・・。

 
「７人の小人」　 コミックトム　1986年3月号

トムのおばあちゃんちは古くてお化け屋敷みたいでちょっと素敵。遊びに行くといつも寝る前にローソクを一本くれる。寝る前に絶対消すんだよ、と念を押されて逆につけたまましばらく起きていたら、真夜中過ぎに７人の小人が現れた！★トムとおばあちゃんのお話は他に「ゾウの肩かけ」（秋田書店）もあります。　

 
「パレード」　 コミックトム　1985年7月号

日曜日の朝「パレードだ　パレードだ」という声がして目が覚めたマーク。でも別にパレードのお知らせなんかはなかったんだけど？庭で遊んでる内につい眠ってしまったマークが目覚めると見知らぬところに来ていた。　ここはどこ？？　迷子になって焦っているのに荷物を運ぶのを手伝ってと言われて手伝ったのはいいけど・・。

 
「階段宮殿コミックトム　1986年7月号

おじいちゃんが山の井戸に落ちてしまった！井戸には魔王が住んでいて、魔王がおじいちゃんを引き込んだらしいのだが私はおじいちゃんの火打ち石とへんな形のナイフをもって井戸の底に行ってみることにしました。すると・・。

 
「謹賀新年」　コミックトム　1986年1月号

大きなお屋敷を仕切ってる松岡さんは大晦日はいつもにまして忙しい。新年を迎える準備を滞り無く進めるために采配をふるっているのだが、気楽なお坊ちゃんはどこか出かけようとしてるし、庭にはどこから入り込んだのか二人の子どもが紛れ込んでいる。おもちをあげるからおうちにお帰り・・。だけど二人は帰らない。困った松岡さんだったのだが・・。お正月を迎えるにふさわしい、おめでたくてちょっとふしぎなお話。

 
解説＊「坂田靖子の世界　あるいは　少年とオバケとぶらぶらおじさん」

書き下ろし（村上知彦）


潮出版