バジル氏の優雅な生活7　新書版　


 
「ウォールワース君の休日」1984年ララ10月増刊号

ウォールワース君がかねてより思いを寄せるジェニファに求婚しようとせっかく休暇を取ったのに、父である警視総監に犯罪捜査の協力を頼まれる。好奇心旺盛なバジル氏は大使館に探りをいれに行くのにお供して、そこで魅力的な通訳の青年に出会い、”怪盗アリババ”の正体と犯罪動機を知る。変装して出かけるバジル氏の心配をするアダムスさんが可愛い。

 
「美食の報酬」1984年ララ12月大増刊号

ハリーがスケッチの途中で出会った男にいろいろ良くしてやったらば別れ際に男は一千万ポンドの小切手をくれた。貧しい身なりの青年だったのに小切手はなんと本物。一方、バジル氏とお友達が自称・美食通のマイケルさんのところに招待されて同じ青年と出会う。アメリカの金鉱成金の青年が得たモノと失ったモノとは...。

 
「夢みる頃をすぎても」1985年ララ2月大増刊号

ハリーの想い人のジェニファは下町の酒場女で、生きるためには過去になんでもやってきていて監獄に入っていたこともあるという。警視総監の父の反対を恐れて求婚に悩み始めたウォールワースにバジルは友人としてきつい一言を言い放つ。そのひとことは強烈にウォールワースに刺さり、彼は絶交を宣言。ウォールワース君の結婚までの道のりはいかにも彼らしい話になった。（これを読むとジェニファが、イギリスに来たばかりのルイが出会ったおだんごスープの女性とイコールだと分かる）

 
「幸福な娘たち」1985年ララ4月大増刊号
＊コミックス収録時加筆修正あり＊

ロンドンの祖父のところに遊びに来た３つ子のイーニー・ミーニー・マーニーは身近なモノでも区別がつかないほどそっくり。社交的なイーニー、変わっていて面白いモノが好きなミーニー、二人に比べて少し控えめなマイニーという個性を知り、バジル氏はそれぞれに幸せな午後を与える。


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