バジル氏の優雅な生活1　新書版　

 
「サーヴァント」1979年ララ11号

バジル氏シリーズ第一作。
ちなみにシリーズに番外編的に所収される「ハリーの災難」の方が雑誌掲載は先で、独立した短編扱いであった。シリーズを通して副主人公となるフランス生まれのルイ君が両親を失い、叔父に売られ、船を渡ってイギリスにやって来てバジル氏と出会い、彼の元で執事見習いとして働き始めるまでのお話。

 
「ジェントルマン」1979年ララ12号
名うての遊び人であるバジル氏。友人の一人がそんな彼を見込んで、自分の大事な箱入り娘のエスコートをさせる。女性の気持ちの機微をすぐに汲んで、婚約話に揺れるお嬢さんにとっていい橋渡し役をこなしつつ、自分をだました友人をやきもきさせるお話。

 
「ハリーの結婚」1980年ララ2月増刊号

避暑地にシャルメインとやってきたエルドンは、今年は再婚相手と一緒なのが気に入らない。そこに慣れ慣れしく近づいてきた若い男。最初は相手にしなかったが、離婚話に利用することにした。が！その男の目当ては美しい母ではなく自分だった！！エルドンは思わず叫ぶ、「ベニスで死ね！」

 
「ルイ君の忙しい生活」1980年ララ4月増刊号

すっかりお屋敷の仕事に慣れたルイ君。バジル氏に頼まれてレディのところに手紙を届けに行く筈が、メイド達が同じ便せんを盗んで使って美男の馬丁あてに書いた山ほどの手紙と混ざってしまった。そのミスを修復すべく右往左往するお話。

 
「夕焼け通り」1980年ララ3月号

おじいちゃんちに一人で出かけた帰り道、近道をしたはずがどこか違うところに迷い込んだアイク。そこは夕焼け通りという名前だった。心細いアイクに親切にしてくれたのはピラミッドさんだった。月の子供が迷子になってるのを一緒になって天に帰すお手伝いをしたりしてアイクは無事に帰れるのだった。


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