叔父様は死の迷惑 文庫版　　

角川書店（1987年）発行の同名コミックスの文庫版

 
＊再録＊
「クリスマス前夜」 ASUKA　1986年1月号

イギリスののどかな田舎町に住み、ご近所のささやかな事件の新聞切り抜きを集める作家志望の女の子、メリィアン。堅物の叔父グラハムがやってくるというのでうんざりしていたクリスマス前のある日、グリーンランドからやってきた母方の叔父、デビッドが現れる。好奇心旺盛な二人は文句をいいつつも意気投合、コンビを組んで、おかしな謎を解決することに。

 
＊再録＊
「狼男の奇跡」　ASUKA　1986年3月号

「埠頭にカマスの惨殺死体が」というのん気な話題がトップニュースを飾る相変わらずののどかな日々。近所のおばあさんが、月夜に徘徊する毛むくじゃらの何かを見たという事件が起こる。その謎に、デビッドとメリィアンが解決に乗り出し…。

 
＊再録＊
「愛しのナンシー」　ASUKA　1986年6月号

資産家のシムスさんが亡くなった日にやってきた孫娘。彼女のどことなくなぞめいた行動に、デビッドとメリィアンの好奇心がうずく。謎をとくカギは、シムスさんの自慢だった巨大な豚のナンシー。

 
＊再録＊
「プチ・シャトー」　ASUKA　1986年8月号

プチ・シャトーと呼ばれる岬で今日ものんびりピクニックするデビッド叔父さん。一緒にロマンチックに浸ろうとメリィアンを誘うも、現実主義の少女にはまるでヒットしない。ついには夜になるとここにはオバケが出ると勢い言ってしまうデビッドだったが…。

 
＊再録＊
「探偵日記・悪天候バージョン」ASUKA　1986年10月号

コリンズさん家の牧羊犬が風邪をひいたので、その間だけ羊飼いのバイトをすることにしたデビッドおじさん。とはいえ彼がしていることは、羊を遠目に見守りながらのピクニックであることに呆れるメリィアン。だがそのうち、空模様が怪しくなり、最悪の荒天が彼らを襲う。パニックになった羊たちは逃げ出し…。

 
＊再録＊
「ホワイト・ナイト」ASUKA　1986年12月号

母親の陰謀で、堅物の叔父グラハムのもとでクリスマスを過ごすことになったメリィアン。なぜかデビッドも同行することに。母親に頼まれ、メリィアンに様々な勉強をさせようとするグラハムをしり目に、相変わらず悠々自適なデビッドとメリィアンだったが、アパート前に佇む女性と出会い…。

 
＊再録＊
「雪ダルマの行進」ASUKA　1987年2月号

デビッドがグリーンランドからやってきて一年の月日が過ぎていたが、とうとう別れの日が近づいていた。デビッドはメリィアンにも帰国の話をしなければと思いつつも、タイミングが合わず話ができない。デビッド滞在最後の日、メリィアンは執筆活動にのめりこみ、食事のテーブルにもつかなかった…。

＊あらすじ作成協力：「図書の家」岸田志野＊



早川書房