闇夜の本

「闇夜の本Part.1 大嵐」デュオ　1982年5月号

森の樹の下に住むおとなしいバケモノ･バンダとその友達のトキの話を聞いていた夜｡折りしも外は大嵐｡梨畑を見に行ったおじいちゃんとマイク､屋根の窓を修理していたお父さんは風に吹き飛ばされて見覚えのない処にいた｡そこで物語の二人､バンダとトキに出会う｡

「闇夜の本Part.2 月界通信販売」　デュオ　1982年7月号　

満月の夜｡コラムの締め切りに苦しんでいると､お隣への配達を間違えてやってきた郵便屋｡真夜中の郵便配達!?いったい何が届いたのか､好奇心で原稿も手につかない･･!!

「闇夜の本Part.3 非常識な死体」　　デュオ　1982年9月号　

古城を遺産に貰ったのはいいが､税金ばっかり取られて文無し!ぶつぶつ言いながら生い茂った草を刈っていると誤って地下の墓地に落ちて･･｡助けてくれたのは動く死体･サーベントリイだった｡ラストのオチが効いています!　

「闇夜の本Part.4 ジュラ」　デュオ　1982年11月号
　
屋敷の庭で友達のジュラと遊ぶ少し内気な娘･ユリア｡だが､ジュラの姿は他人には見えない｡早くに母親を亡くした娘を仕事の都合で4年も置いてシドニーから新しい妻を連れて帰ってきた父親は娘の様子に苦しむ｡ジュラの正体はしかし･･｡

「闇夜の本Part.5 神が喜びを下さるように」　デュオ　１983年1月号　

小さな会社に勤めるペインにクリスマスの招待状が届いた｡昔付き合っていたレスターからだった｡相手はしかし大金持ちの娘､その不釣合いさから喧嘩別れした相手にいまさら会いにいけるか､と考えていた矢先､道で泥まみれの天使の人形を拾って････｡読後感の暖かいクリスマスの掌編｡　

あとがき

朝日ソノラマ・朝日新聞出版