エルドンとジムと

～エルドンシリーズ～初期作品の中からエルドンとジムが主人公の作品を採録　　

＊再録＊（『エルドンの夜』白泉社　1977年）
「再婚狂騒曲」1975年花とゆめ12号

エルドン君は愛する母親シャルメインの再婚話をあの手この手で壊してきたのだけども、とうとうノッテンガム氏にもっていかれそう・・。得意のフェンシングで勝負を挑んだはいいが・・。自信過剰が運のツキ、というお話。

＊再録＊（『エルドンの夜』白泉社1977年）
「離婚への招待」1976年花とゆめ1号
「エルドンシリーズ」２作目。一緒に暮らし始めても相変わらずノッテンガム氏との離婚を画策するエルドン。なのに、またしても彼に一本とられる話。上記作品ともにオチがエルドンならでは、である。

＊再録＊（『エルドンの夜』白泉社　1977年）
「避暑地の出来事」1976年花とゆめ17号

避暑地にシャルメインとやってきたエルドンは、今年は再婚相手と一緒なのが気に入らない。そこに慣れ慣れしく近づいてきた若い男。最初は相手にしなかったが、離婚話に利用することにした。が！その男の目当ては美しい母ではなく自分だった！！エルドンは思わず叫ぶ、「ベニスで死ね！」

＊再録＊（『夜のお茶会』白泉社　1977年）
「今日から召使い」 1977年　花とゆめ1号

エルドンシリーズパーティに出かける筈が水増しブランデーに悪酔いし、メイドのメッシーと館に残っていると、二人組の泥棒が入ってきた！二人は昨日まで召使いで来て今日は誰もいないと知って入ってきたのだが子どもながら悪知恵に長けてるエルドンと、ちょっと変わってるメッシーにいいようにやっつけられ…。。

＊再録＊（『夜のお茶会』白泉社　1977年）
「セレナーデ」1977年　花とゆめ8号

エルドンシリーズエルドンシリーズの中でもちょっとだけ切ない一編。エルドンは最愛の母シャルメインの再婚相手・ノッテンガム氏の留守中、昔のように二人でオペラを見たり食事をしたりするのを楽しみにしていたのだが、母の気持ちはすっかり夫のことばかりに向けられて…。

＊再録＊（『青絹の風』白泉社　1978年）
「もとはといえばライラック」 1977年花とゆめ22号

エルドンシリーズ乗馬仲間と遠乗りに行ったエルドンは迷い犬のセッターに妙に懐かれる。どうしても離れようとしない犬を仕方なく連れて帰るが・・。友情出演で『アモンとアスラエール』のアモンとヘンリーが悪友仲間として出ている。

「夜は空の上」　 1980年　ララ２月号

エルドンシリーズ　最愛の母シャルメインの再婚相手・ノッテンガム氏に対抗してかっこつけようとするが高いところは苦手だったエルドンだった。

＊再録＊（『夜のお茶会』白泉社　1977年）
「すてきな日曜日」 1976年花とゆめエヘヘ号ジムシリーズ

エルドンと対照的に庶民派というか、ごく普通の感じがジム。花まつりに行きたいのに苦手の算数の宿題を片づけなくてはいけないジムは、いろいろ画策するのだが、以前宿題をうつして恨みを買っていたルルの妨害や、優れモノお手伝いラーラの前に水の泡。泣く泣く宿題を終えた頃にはお祭りにはも間に合わない・・・と、しょげていたらラーラはちゃんと行けるように考えくれていた！！なんてすてきな日曜日。でもしっかりオチはあるのだった。ここで初登場のラーラがいい味出してます。

＊再録＊（『夜のお茶会』白泉社　1977年）
「夜のお茶会」1977年ララ7月号　ジムシリーズ
歯医者に行くために映画鑑賞会に行けなかったジムに、見知らぬ男の子から夜のお茶会のお誘い状が投げつけられる。面白くないことばかりの一日。さらにラーラに早く寝ろと言われて、反抗心から誘われた場所に出かけていったジム。その夜以来お茶会の一人で開いていた男の子・テリーにまとわりつかれて迷惑するのだが・・。いじけたり、ちょっといじわるな気分になったりしながらも結局は素直なジムのほのぼのコメディ。でも子供は夜は早く寝よう。。。★ジムシリーズは他に「おばあちゃんの日」がありますが、白泉社「エルドンとジムと」に入ってます。

「おばあちゃんの日」 1978年ララ1月号　ジムシリーズ
ジムが友達とスキーに行こうと思ったらセーターが全部小さい。万能女中のラーラが帰省中でいないので仕方なしに毛糸持参でおばあちゃんに編んで貰いに行ったなら、着く早々おばあちゃんに良いようにこきつかわれ・・なんとその日はおばあちゃんの誕生日だった。「あたしゃ生まれてきたことがうれしいよ」というおばあちゃんは自分の誕生日をちゃんと正装してテーブルを整えて一人ででも祝う。生まれてきた幸福を祝うおばあちゃんの顔は輝いていて、こんな風に年を重ねていけるのはとても素敵。

「あとがき」　

書き下ろし2ページ年をとるのはすてきなことだ、というお話が胸にしみます。

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