誇り高き戦場・アモンとアスラエール　文庫版　　

朝日ソノラマ発行（1984年）『誇り高き戦場』新書館発行（1982年）『アモンとアスラエール』の文庫版

 
＊再録＊
「誇り高き戦場」   同人誌『ラヴリ』 （1979年5号〜1984年24号） 自主刊行｢誇り高き戦場｣

同名の映画（アラン・シリトー原作）を漫画化したもの｡第二次大戦中のポーランド。アメリカから慰問にやってきた天才指揮者レナード・クーリッジとワシントン・フィルの一行は、駐屯中のドイツ軍部隊に抑留されてしまう。部隊長シュライヤー大佐は、従わないのなら全員銃殺刑と宣告、一行に演奏するよう迫る。しかしプライドの高いクーリッジはそれを断ってしまうが…。ラストシーンはオリジナル｡

 
＊再録＊
「オーケストラは語る」　このコミックスのための書き下ろし　

「誇り高き戦場」にちなんで、オーケストラについてのエピソードを語った書き下ろしコミックエッセイ

 
＊再録＊
「アモンとアスラエール Part.1 病める薔薇」　肉筆同人誌ラヴリ1976年2月

背徳を恐れることのない自由で強靭な精神を持つ誇り高いアモンと､潔癖がゆえに己の弱さ醜さを認められない優等生アスラエール｡一見対照的な二人を描いた佳品｡  

 
＊再録＊
「アモンとアスラエール Part.2 狩り」　肉筆同人誌ラヴリ1976年2月

アモンに追い詰められた形で退学したアスラエールを再び同じ大学に入れたアモン｡彼の欲しかったものは･･?強烈な個性の二人､その愛の完結編｡ 　  

 
＊再録＊
「ゆふすげびと」　ピグマリオン１号』1976年6月　

現実に生き難い詩人･立原と友人の､避暑地でのやり取りを描かれた掌編｡立原の書簡からの引用が効いている｡　

 
＊再録＊
「金色の午後」　 ラヴリ1〜4号　1979年3月〜9月　

｢アモンとアスラエール｣の番外編｡アモンと関係する上級生ヘンリーの視点で描かれている｡(ちなみにヘンリーの祖先はバジル氏かも･･?)　

 
＊再録＊
「カーライル博物館」　 ラヴリ7号"近代文学大全集"　1980年3月　

夏目漱石の同名作品を追う形でカーライル博物館を訪れるという話｡　

 
＊再録＊
「五月病 OUT SIDER Part.1」　 　ラヴリ8号　1980年5月　

建築の勉強をする学生の下宿生活｡いつも友人の訪れが絶えないにぎやかな隣人､美術専攻の学生との触れ合いを描いた作品｡(モデルは立原道造かも･･?)　

 
「梅雨明け OUT SIDER Part.2」　 ラヴリ9号ふろく　1980年7月　

｢五月病｣の主人公のその後｡ラストがすごくいい佳品です｡　

 
あとがき


講談社