花模様の迷路

「花模様の迷路」　グレープ・フルーツ　40ｐ

美術商マクグランシリーズ。庭は閉ざされて初めて楽園と言える・・。無欲で従順だったはずの男の内面にはいったい何が隠されていたか。上得意ベック氏の頼みで出かけた貴族の屋敷。広々と手の込んだ美しい庭の中で屈折した内面をひた隠していた男の見せた感情。

「天空の銘」　グレープ・フルーツ　41ｐ

美術商マクグランシリーズ。マクグランの元に高い身分と思われるアラビアの男性が急に訪ねてきた。大事な経典を召使が盗んで逃げたのを内密に取り返してくれという。探偵ではないのだからと断るが、前金だと高価な宝石を置いて無理やり頼まれた形に。

「白い葡萄」　グレープ・フルーツ　40ｐ

美術商マクグランシリーズ。田舎の骨董商で行きがかり上入手した古い古い一枚の絵には白い葡萄が描かれていた。物好きなベック氏が気に入って買ってくれたのはいいけれど、なんだか怪しげな面倒が。　　

「風邪ひき弁護士」　グレープ・フルーツ　24ｐ

理論と手続きをもってなる弁護士エドワード・モーリスは過去に非論理的行動を起こしたことがある。その原因、幼馴染のロザリンドは金持ちの愛人をやってスキャンダルの渦中にいたが、ちょうど彼女を思い出していた矢先に当の本人がやってきた！　　

「糸杉」　グレープ・フルーツ　42ｐ

ミレユとマルシャはたった二人きりの姉弟。二人は寄り添うように暮らしていた。姉の幸福を願う弟は姉に好意を持つアランとの仲を初めは祝福していたのだが、求婚を受けて舞い上がる姉の姿にマルシャの気持ちは徐々に暗くゆがんでいく。　　　

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